『好き!すき!!魔女先生』ライナーノーツ episode・9〜episode・16




第9話 「日輪仮面の謎」

少女を人質にとり、逃走中の犯人をオートバイで追跡し、犯人に敢然と立ち向かう正義の味方・日輪仮面。
その、日輪仮面に夢中になり、すっかりなりきる正夫だが、学校での正夫の悪ガキっぷりは日増しにヒドクなっていく一方。
クラスメートも先生達も手を焼いていた。
そんな正夫だが、ある日公園でクラスメートのマユミが東西学園中等部の不良グループに絡まれているところを目撃し、
正夫は日輪仮面に”変身”しマユミを不良グループから助け出す。
しかし、それを逆恨みした不良グループは5年D組の生徒達に日輪仮面の正体を聞き出す為に、危害を加え始める。

*point*

いたずらの度が過ぎてマユミのノートを台無しにする正夫。
しかし、心のなかでは後ろめたさを感じ、射的ゲームで同じノートを当て、”正夫”としてでなく”日輪仮面”として
マユミに手渡す。
そう、このエピソードは本当に性根の腐りきった人間なんていないということを伝えたかったのではない
だろうか?
ラストのスーツアクターな月先生に注目!日輪仮面の頭部を外した状態で颯爽とオートバイに乗る容子さんは楽しそう。
この「日輪仮面」の名称、「月光仮面」にちなんだものであるあたり遊び心が伺える♪

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第10話 「神風道中・東京ー大阪」

学年が2年も下の、しかも女の子とケンカをして惨敗した太一。
月先生は、そんな太一を職員室へ連れて行くが、太一は居合わせた旗野先生から宿題に出した太一の絵にスケールが無いと
非難する。
3日以内にスケールの大きな絵を100枚描くよう命じる。
期日までに絵を描いた太一は旗野先生のところまで提出しにいくが旗野先生は結婚式に出席する為、大阪へ一週間、出張していた。
何がなんでも旗野先生のもとに絵を提出しようとする太一は単身、大阪へ向かう。

*point*

このエピソードの舞台は大阪。
中之島・都島・梅田・吹田と大阪を代表する都市がロケ地になった。
当時の時代背景は万博の直後だった事もあり、月先生が太陽の塔付近でたこ焼きのやけ食い(笑)をしている場面に注目。
ちなみに万博当時に建造されたジェットコースターは今も健在。
エキスポランドの片隅には万博当時に作られたレストランの廃墟が現在も残っている。
当時は未来をイメージして作ったのだろうが、今となっては何処となく古めかしさすら感じる。
たこ焼きといえば、月先生がたこ焼き屋のオバサンに変装する場面があり、流暢な大阪弁の容子さんにも注目。

森本レオさんの”レオ”という芸名について。
由来はラジオでの口癖が「俺さぁ」だったことから”俺”を反対読みにして”レオ”。
新幹線で太一が水を飲む場面があるが、四角い折りたたみコップと、あの頭が痛くなるほど冷たい水が懐かしい。
現在はペットボトルの普及に伴い、全線廃止に。時代の変化とともにまた一つ馴染み深いものが消えたといえるだろう。

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第11話 「0点バンザイ!」

小学生の英才教育の記事を見た校長先生は、東西学園の教育方針を英才教育に方針変更してしまう。
意外にも月先生は大賛成。しかし、旗野先生はひとり英才教育に反対していた。
その頃、月先生のクラスの生徒でテストの成績はいつも0点だが絵の才能に長けているノロオは翌日行われるテストの
問題用紙を拾い、まさにタナボタで100点をとってしまう。
学園始まって以来の秀才が出たと理事長は大喜びだが旗野先生は気にいらない。
旗野先生はノロオに100点をとらせる事より一層、絵の才能を伸ばしてやりたいと考えているからだった。
勉強が出来ない事に思い悩んだノロオは首を吊ろうとするが、そこへバルが現れ余計なおせっかいを焼き、
バルのおせっかいでノロオはまた100点をとってしまう。
誰も本当の事を知らないまま、ノロオは学力コンテストの学園代表に選ばれたから、さぁ大変!

*point*

「Gメン75」でお馴染みの高久進氏が脚本初参加。
このエピソードのコンセプトは誰にでも取り得というものがあるという事だろう。
例え勉強はイマイチでも絵の腕なら誰にも負けないノロオがまさにその典型といえる。
そして”好きこそ物の上手なれ”でノロオは後に文部大臣賞を受賞する。
エピソードの中でノロオは思いがけず問題用紙を手に入れるが、また100点がとれないものかと棚ボタを期待する
ノロオの心理状態を表現したのかBGMに「まちぼおけ」が流れる(笑)。
バルのおせっかいで再び”兎は木の根っこに転げ”るという上手い選曲(!)。

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第12話 「宇宙怪人ゾルダ現る!」

深夜、トイレに起きたタケシは、奇妙な怪人を目撃する。
怪人の正体はゾルダというアンドロメダ星雲β星に住む平和監視員を見ると暴れ出すモンスターだった。
翌朝、学園祭での5年D組の出し物である「かぐや姫」の劇にゾルダを宇宙怪人として出す事をタケシは提案する。
クラスメートは大賛成だったが、校長先生は古典を冒涜してると大反対。
ところが校長室の窓からゾルダの円盤を目撃した校長先生は慌てふためき、そのドサクサで劇を許可してしまう。
これで劇の練習ができる・・・と思いきや、やられ役の正夫のスタンドプレーでクラスメートはひとり、またひとり
離れていってしまう。
それを見かねた旗野先生はゾルダの役を買って出る事でクラスメートが戻り本番当日を迎えるが、会場にゾルダが
紛れ込んでしまい・・・!

*point*

第3話「私を食べないで」第4話「ソクラテス大いに怒る」と同じく後のアンドロ仮面バージョンを思わせるエピソード。
特にこのエピソードは学園祭会場にゾルダが紛れ込むという「ミステリーゾーン」さながらのサスペンス色を思わせる。
物語の当初、自宅の窓からゾルダを目撃したタケシだが、これを見て「悪魔が来たりて笛を吹く」を連想したのは私だけだろうか(笑)?
正夫達が劇の稽古をしている場面だが、月先生の通学路として時折登場する東急鷺沼スカイドエリングの脇道。
このエピソードより月先生の衣装が冬服に変更、またバルも同時に衣替え。(薄黄色から赤色へ)。

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第13話 「アンドロメダの恋人達」

月先生の兄、光源氏が突然、アンドロメダ星雲からやって来た。
地球へ海水浴に出かけたまま、戻ってこない恋人の小町を捜しに来たのだった。
月先生は光源氏とともにタイムマシンで小町を捜しに出掛け、バルに不在の間の身代わりを依頼する。
何とか月先生の身代わりを努めようとするバルだが、そのひどさは目に余るものが・・・。
一方、月先生と光源氏は小町を見つける事が出来ないまま、現代へ戻ってくる。
見舞いに訪れた生徒達に月先生は驚き、バルの学校でのあまりのひどさに辟易してしまう。
生徒達の持参した見舞いの中にタケシの弟が置いていった絵本「天人の羽衣」を見つけた光源氏は絵本の中に小町を見つける。
絵本の中の小町は、乱暴者の鮫六に羽衣を焼かれた揚句に無理やり祝言を挙げさせられることになっていた。
三々九度までに小町を救い出さなければ鮫六と結婚させられてしまう事を知った月先生と光源氏は急いでタイムマシンで
美穂の松原へ向かうのだが・・・。

*point*

特撮やアニメの主題歌でお馴染みの佐々木功氏がこのエピソードで月先生の兄・光源氏を演じている。
ちなみに佐々木氏の俳優デビューは映画「傷だらけの掟」(60・日活)。
この他にも「恐怖劇場アンバランス」や「怪奇大作戦」のエピソード「オヤスミナサイ」にもゲスト出演。
このエピソードのポイントは月先生のかぐや姫さながらの十二単は勿論の事、バルが変身した月先生のハチャメチャ振り。
めちゃくちゃなお化粧や、ガサツな仕草・・・容子さんのコメディエンヌとしての一面が見え、観ていて楽しかった。
ラストに流れる「冬の星座」は、まさにこのエピソードのラストを締めくくるBGMだろう。

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第14話 「アンドロ仮面登場!」

或る日の夜、進の自宅にある古い置時計から突如現れた怪人・ディクショナリー。
ディクショナリーに催眠術をかけられた進の母は、進に休む間もなく猛勉強を強いる。
進が少しでも休もうものなら拷問のような仕打ちを与えるスパルタ振りに進はウンザリ・・・。

世間は正月。
ようやく生徒達の前に姿を現したバルを始め、正夫やタケシたちもすっかり正月気分で旗野先生も、すっかりお屠蘇気分。
ただひとリ、ようやく母から逃げ出した進だけはいつ、母につかまるか気が気でない。
正夫たちと広場で遊んでいる所を母に捕まった進を心配する月先生の側に突如、アンドロメダ星雲のテープロボットが現れる。
月先生をA級監視員に任命し、アンドロ仮面のコンパクトを与える。
進の母のスパルタ振りの原因が怪人・ディクショナリーである事を知ったバルは進を助けようとし、ディクショナリーと交戦する。
バルと進の危機に月先生はテープロボットから与えられたコンパクトでアンドロ仮面に変身し、ディクショナリーと戦う!

*point*

このエピソードで月先生はアンドロ仮面に変身し、変身ヒロイン路線に突入する。
戦うヒロインといえば松山”ボンカレー”容子さんの「琴姫七変化」も有名。
しかし、現代版でしかも変身して戦うのは、「仮面ライダー」はアンドロ仮面以降だった事からこちらが元祖と言えるだろう。
ゲストに佐久間まゆみさんが出演しているが、特に役名や決め手となる場面がないにも関わらず、クレジットが
単独だった事から彼女がいかにメジャーだったが伺える。
怪人ディクショナリーとアンドロ仮面の対決シーンには、「魔法のマコちゃん」のオリジナルBGM(Mナンバーは1-3)が
流用され、画面効果を高めていた。
尚、アンドロ仮面の変身ポーズは、ライダーの変身ポーズを生み出した剣友会の高橋一俊さんの考案。

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第15話 「虫歯になった宇宙人」

ここは、東西学園理事長でもある正夫の父が経営する会社の社長室。
副社長からノイローゼではないかと指摘され苛つく正夫の父。
指摘の裏にはあわよくば社長の座を頂こうという副社長の思惑があった。
一方、月先生の下宿でも大変なことに・・・。
バルが虫歯で七転八倒、月先生もほとほと困り果てていた。
歯科医院である進の家へ連れて行くことを提案した月先生はムーンライトパワーで進の家に向かうが不在だった。
月先生自らが治療をしようとするが上手くいかない。
そこへ進一家が旗野先生を連れて戻ってくる。慌てた月先生は進一家と旗野先生を治療室の壁にかけてある写真の中に
閉じ込めてしまう。
これで治療に専念出来ると思った月先生だがやはり上手くいかず、壁掛け写真の中から歯科医である進の
父を呼び出しバルの虫歯を治療するが進の家の庭先を偶然通りかかった正夫の父はバルを見かけ、ますますノイローゼに
悩んでしまう。
そんな父に正夫は気が気でない・・・。

*point*

ノイローゼに悩む正夫の父がこのエピソードの要点となるが、当時の時代背景もまた流行語が「がんばらなくっちゃ!」
だった事から「ノイローゼ」に思い悩む人が多かったとか。
しかしあまり頑張りすぎるのもいかがなものかと思うのだが・・・。
普段は手におえない腕白坊主の正夫だが、父の事が心配なのか父の失脚を願う副社長一派にいたずらしたり、父の事で
悩んだり・・実はとっても”いい奴”だった。
制作前後の為、月先生やバルの衣装が初期のものとなっている。

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第16話 「ゴキブリ父ちゃん・怪人レスラーもビックリ!」

アンドロメダ帝王が激怒する夢を見た月先生。
夢から醒めた月先生は大急ぎで籏野先生との待ち合わせ先へと急ぐ。
旗野先生とのティータイムを送る月先生だが夢の中の事が気になって仕方がない様子。
暴君は嫌いと主張する月先生に旗野先生は亭主関白ならぬ「女房関白」に徹する事を宣言して月先生を安心させるが、
旗野先生とのデートが気にいらないバルの悪戯で旗野先生は月先生の頭に砂糖をぶちまけたり
足をふんずけたりと言動と反対の行動をとらされて、月先生は怒って帰ってしまう。

そんな中、月先生はポリバケツを片手にした割烹着姿の教頭先生と出会い、余りにも意外な姿に月先生は驚いてしまう。
実は教頭先生は典型的なマイホームパパで自ら家事にいそしむお父さんだった。
教頭先生宅にお邪魔した月先生だが、その頃、教頭先生の子供達がチンピラに言いがかりをつけられて、場を丸く収めようと
した教頭先生はチンピラに平謝りする事で丸く治めようとした教頭先生だったが、増長したチンピラ達はポリバケツのゴミを
教頭先生の頭にぶちまけてしまう。
その姿に子供達はがっかり。教頭先生は父の威厳丸潰れ・・・。
その事を知り、嘆かわしく思った旗野先生は教頭先生を鍛えようとするが・・・。

*point*

ムーンライトパワーで衣装選びをする月先生。
その様子はまるでファッションショーさながら。
赤い蛇柄のタイトドレス→セーラー服→ウェディングドレス→任侠系→十二単→青いチャイナドレス→地球防衛軍系・・・と
様々な衣装で観ていて楽しいばかりか演じている容子さん御自身も楽しそう♪
これがホントの七変化!?

実はとてつもなく強かった教頭先生。
”脳ある鷹は爪隠す”なのか、決してその事をひけらかそうとはしなかった。
本当に実力を持った人はその実力をひけらかさないものだという事をこのエピソードは教えてくれている気がする。
そして武術の達人故、相手の痛みを知っているのかどんなに理不尽でも丸く収まる事であるのならと決して手を挙げない
教頭先生は本当の強さを持っていた。

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