『好き!すき!!魔女先生』ライナーノーツ episode・1〜episode・8




第1話 「決闘!すずめヶ丘」

ここはとある集合団地。
駐車してある車にペンキで落書きする”タツノオトシゴ”こと竜村正夫ら悪がき3人組の前に突如として現れた不思議な
それでいてグラマラスな女性。
女性は正夫たちを叱るどころか事もあろうに”いたずらするなら徹底的におやりなさい!”といたずらを推奨してしまう。
驚く正夫たちをよそに自らも派手に落書きをしたかと思えば何処となく姿を消してしまう。
あれだけ派手にペンキを塗られた車はものの見事に元通りに・・・。
いたずらを推奨した不思議な女性こそ正夫たちが通う東西学園5年D組の新しい担任となる月ひかる先生だった。
新しく担任となったひかる先生はたちまち生徒たちの人気者となる。
面目丸つぶれの正夫は女の子達に当り散らし、それを注意した進は正夫に眼鏡を取り上げられ、返すことの条件として
決闘に応じるよう進に要求する。
腕っ節に自信のない進はひかる先生を頼りにしようとするが・・・。

*point*

このエピソードのテーマコンセプトは「自らの困難を他力本願してはいけない」という事ではないだろうか。
進を叱りつつも、ひかる先生は”降りかかる火の粉は自らの手は振り払わなければいけない”と諭すことで自信を持たせようと
したのが伺える。
新任の挨拶の際、生徒達から根掘り葉掘り質問されるひかる先生。
その回答は、「B・87 W・61 H・91。このドレスはバーゲンで3,500円、それを自分で仕立てたの!恋人はただいま募集中!」と
あけっぴろげに答えてしまうお茶目な一面も。
ひかる先生のムーンライトリングは満月の夜、そっと手をかざしてエネルギーチャージをすることでパワーを蓄える。
正夫と進の決闘はホンダモトクロス場にて撮影。

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第2話 「トンテンカンとんちんかん」

籏野先生の授業に遅刻してきたタケシ。
籏野先生はバットを振り回し怒鳴り散らしつつも遅刻をしたのなら堂々と前から入ってきてみんなに謝るよう諭す。
タケシの遅刻の理由は仕事で忙しい母に代わり幼い妹弟の面倒や家事に追われていたからだった。
今度こそ遅刻はしないと慌てて家を出たタケシだったがヤカンに火をかけていた事をすっかり忘れてしまい、タケシの家は
火事で焼けてしまう。
タケシの家が火事に遭った事に責任を感じた籏野先生はタケシの家を建てようとするが・・・。

*point*

雨にも負けず風にも負けない籏野先生に優しさを感じさせるエピソード。
タケシを演じたのは「帰って来たウルトラマン」や「仮面ライダー」で有名な川口英樹さん。
”ウルトラ5つの誓い”には触れていなかったと記しておきましょう・・(笑)。


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第3話 「私を食べないで」

登校中のひかる先生はα星の円盤が上空を飛んでいるのを目撃してしまい、まだα星に帰りたくない月先生は気が気でならない。
そんな中、植物標本を作ることが得意なツトムは植物が切られて痛がるかどうかで正夫と喧嘩をしてしまう。
植物に痛がらないと思い込んでいたツトムは理科の授業でひかる先生が植物も痛がるという説明を聞きショックを受けてしまう。
それが元で教頭先生から絞られたひかる先生はまた、α星の円盤を目撃してしまい、大慌てで自宅へ避難してしまう。
しかも授業を中断してしまうという慌て振り。
ひかる先生を訪問したツトムは竹薮に咲いていた奇妙な花を見つけ持って帰ってしまうがその花はピラズモンという危険な
肉食花だった。
α星の円盤が飛び回っていたのは、ひかる先生の円盤に紛れ込んでいた事からピラズモンを捜索していたからだった。
ピラズモンは序々に大きくなり、やがてとんでもないことに・・・。

*point*

魔女先生は後に変身ヒロインバージョンへと変換していく。
ピラズモンと戦うひかる先生は後のバージョン変換を予感させるエピソードだったように思える。

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第4話 「ソクラテス大いに怒る」

ある夜、進はソクラテスに拷問をかけられるという夢を見てしまい、進はすっかり不眠症になってしまう。
ひかる先生の授業ですっかり熟睡してしまってる進をよそに眉間にシワを寄せて怒鳴り込んでくる進の母。
怒鳴り込みの理由は月先生が宿題を出しすぎるせいで進は一睡も出来ないという事だった。
一度も宿題を出した事のない月先生は進の不眠に何らかの原因があることを感じ取る。
その頃、旗野先生はビーナスの胸像がないと大慌て。
消えたビーナスの胸像と進の不眠の関係は・・・?

*point*

このエピソードの脚本を担当された市川森一先生は日大時代に卒業作品として”海星”を発表。
後にこの作品がモチーフとなり「シルバー仮面」のエピソード「一撃・シルバーハンマー」に表れている。
ちなみに”海星”の主役が森本レオさんであったという事を記しておきましょう。
脚本の中に「宿題殺人で訴えてやる!」なんてコメディー色の強いセリフがあるが、これはコント作家のもとでの修行を
経てようやく「快獣ブースカ」でデビューを果たしたその時の賜物!?

ラストシーンのひかる先生が廊下を駆けていく場面がこのエピソードの中で最も印象的な場面だった。
田辺進の家だが、実は「超人バロム1」における白鳥健太郎の家と同じ家である事が判明。
場所は生田スタジオの目と鼻の先にある邸宅だった。

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第5話 「いじっぱりハモニカさん」

いつもと変わらない朝の東西学園。
そしていつもと変わらない・・・筈の生徒達の中に一人だけ無愛想な女の子が。
彼女は柴田ヒロミという籏野先生のクラスの生徒で無愛想な上に捻くれ者で、持て余され気味な存在だった。

そんな中、TV局が東西学園の取材に訪れ生徒達にインタビューをとるという企画が持ち上がり、教頭先生は生徒達に
模範解答を強要するが取材当日、よりによってヒロミにインタビューのマイクが向けられてしまい学校中が大騒ぎになる。
そんな捻くれ物のヒロミが唯一ひたむきになれるのはハーモニカで「オールドブラックジョー」を最後まで演奏する事だった。
いつかヒロミが入院した時に同じ病室で仲良くなったお姉さんにハーモニカを教わり「オールドブラックジョー」を完奏する事を
約束したからだった。
お姉さんに聞いて欲しい一心でTVに出演して「オールドブラックジョー」を演奏するヒロミだったが、お姉さんは既に・・・。

*point*

台本の原題は「ハモニカ団地」。
ヒロミにハーモニカを教えたお姉さんを林寛子さんが好演。
林寛子さんといえば「変身忍者・嵐」のカスミで有名だが、このほかにも「特捜最前線」第19話「亜矢子・17歳の旅立ち」にも
何処か寂しげで繊細な女子高生・亜矢子役でゲストで出演。

ヒロミの家庭環境は両親が共働きで団地住まいの鍵っ子というあたり、当時の時代背景が伺える。
当時は多摩ニュータウンが完成した年でもあり団地が住宅形態として定着した時代でもあった。
1970年代前半、団地住まいは大変倍率も高く、まさに憧れの的だったといえる。
今では団地は徐々に姿を消してしまい、当時の時代背景がまた一つ消えていったといえるだろう。

月先生と旗野先生の側を走る電車の音について。
月先生と旗野先生の側を走る電車の音がどう聞いても名鉄パノラマカーのミュージックホーン(!)ではありませんか。
そう、あの「ソミドソミド♪」と特徴のある音で有名なミュージックホーンです。
この場面は生田スタジオ付近でロケが行われていた筈、それがどうして名鉄パノラマカーのミュージックホーンなのか!?
実は、名鉄パノラマカーではありませんでした。
全く同じミュージックホーンを使用している(当時)小田急ロマンスカーだったのです!
それにしても全く同じホーンだなんて・・・(!)
「どこからきたのかなさん」より寄せられました。

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第6話 「僕の弟はロボットだ」

妙ちくりんなロボット作りに精を出すノブオ。
しかし、この妙ちくりんなロボットはノブオの”弟”ケイタロウで、兄弟のいないノブオは作文に弟がいると書いた事を
月先生に指摘されロボットの弟を作る事で月先生に弟の存在を認めて貰おうとしていた。
ノブオには弟がいたが交通事故で死んでしまい、その事実を知った月先生はノブオの為にムーンライトパワーでケイタロウに
生命を与える。
しかし生命を与えられたケイタロウは学校や街を大騒動に巻き込んでしまう。

*point*

台本での原題は「おかしなおかしな兄弟」。

ノブオを演じた佐久田修さんは当時13歳。「魔女先生」の他にも「超人バロム1」「人造人間キカイダー」「仮面ライダー」にも
ゲストで出演され、名子役の多かった70年代、彼もその中の一人といえる。
ラストではケイタロウは交通事故で動かなくなってしまい、ノブオは2度も弟を亡くすが、そんなノブオを暖かく慰めるお母さんの
お腹の中には新しい命が宿る。

ノブオのお母さん役として小山明子さんがご出演。

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第7話 「魔女テスト」

勉強も体育もさっぱりのマルタンボウ。
そのさっぱり振りを見かねた月先生は、タツノオトシゴにマルタンボウの面倒を依頼する。
当のタツノオトシゴもマルタンボウのさっぱり振りには目を覆うばかり。
そんなマルタンボウをタツノオトシゴは度胸ためしの為に鉄橋へ誘い出す。
線路工事で電車がこない事を見込んでいたタツノオトシゴだったが、急遽電車が開通する事になり、マルタンボウは危険に
さらされてしまう。
月先生のムーンライトパワーでマルタンボウは危険を回避するがムーンライトパワーの瞬間を校長先生に目撃されてしまう。
月先生をすっかり魔女だと疑う校長先生はブレーキの壊れた車で月先生をドライブに誘う。
”魔女テスト”であることを察知した月先生はムーンライトパワーが使えず、やがて車は暴走してしまう。

*point*

このエピソードのコンセプトは「間違いは潔く認め謝罪の心を忘れてはいけない」という事ではないだろうか?
勉強もスポーツもイマイチのマルタンボウだが人知れず跳び箱の練習をしていた場面がある。
出来ないと決め付けず努力を怠らないマルタンボウはエピソードのラストで大活躍をする。
エピソードの一つ一つに教訓が込められている魔女先生。
しかし決してそれがお説教になっていないのが魅力ではないだろうか?
月先生とタツノオトシゴの漫才さながらのやりとり・・・。
特筆すべきは容子さんのべランメェ口調に注目!度胸試しの為に丸木太一を連れ出した鉄橋だが、五日市線の多摩川鉄橋にて撮影。
月先生の髪型だが、第6話ではショートカットだった筈が何故このエピソードからは元のロングヘアーに戻っているのか!?
それはこのエピソードの制作が先行したからだった。

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第8話 「うそつき先生」

「母は病床、父は無職の大酒飲み。その上酒屋のツケも払えない程の貧乏」と作文に書いた一子。
それに激怒した月先生は一子の家を家庭訪問するが一子の家庭は作文とは正反対の家庭だったことから作文は真っ赤な嘘だった。
何かと嘘をつく上に強かな一子に月先生は呆れ果ててしまう。
何とか一子の虚言を治そうと月先生は生徒達と共に一子をクラスから一時的に抹消してしまうと言う集団うそつき作戦を開始。
しかし、一子には全く懲りた様子が伺えない。
ある時、バス停で一子はスリの現場を目撃するが誰も信じてくれず一子は一人で事実を証明しようとするが、一子の身に危機が・・!

*point*

このエピソードのベースは言わずと知れた「狼少年」。
集団うそつき作戦により一子の図画が一時的に取り外されるが一子の描いた月先生が憎たらしい画風でアカンベーを
しているところから一子というキャラクターが伺える。
このエピソードではほんの一瞬ではあるがノブオくんこと佐久田修さんが出演。
ラストでマルタンボウが朗読している「これは、レモンのにおいですか?」 ほりばたでのせたお客のしんしが、
はなしかけました。
・・・は、児童文学で有名なあまんきみこさんの作品「車のいろは空のいろ」の一説より。
一子の父を演じた梅津栄さん、この他にも「特捜最前線」”脱走・水を飲む野獣”での狂気じみた役を好演。
また「必殺仕事人W」における”順ちゃ〜ん”のおかまっっぷりもご披露され、まさに怪優!
一子がスリを目撃した場面は東急田園都市線の鷺沼駅付近にて撮影。

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